湊かなえさんの本を読んでのレビュー(贖罪)

本屋が好きで、暇さえあればつい寄ってしまう私。
なんの目的もなく、本屋に寄っては気になるタイトルやカバーデザイン、
帯の謳い文句でつい本を手に取ってしまうんですが
この本はまず、タイトルに対する疑問から入った。

『贖罪』
かろうじて読めたところで、日常で使わないこの単語の意味が今ひとつピンとこなかった。

湊かなえさんの本は、贖罪を手に取る前に、告白という本を読んだこともあったので
タイトルに疑問を持ちつつ、ページをめくった。

湊さんらしい言葉選びと世界観。
一気に惹きこまれて、購入後すぐに読み切ってしまった。

湊さんの本は、読んでいるとなんとなく情景が浮かぶ。と言うより
個人的には色が浮かぶ。
決して明るくない色がほとんど。
なんとなく追いかけられてるような緊張感と、ほんのり心地悪い罪悪感。
でも目が離せない。
人間の隙にある汚い部分にうまく入り込んでくるような感じ。

この本でもある事件が起きる。
登場人物はその事件に関わった、当時小学生の数名の女子。
事件があった当時、口にすることができなかった『それぞれの事情』
誤解や、あざとさなど、大人になった今でもそれぞれが違った意識で心にしまっていたあの事件の真相に
迫る。

読み終わった時、一体誰が幸せになれる為の物語だったのかわからない。
救いようのないラスト。
それが見どころであり、ついつい癖になる湊ワールドだと私は思いました。

一気に読むより、じわりじわりと読むのがオススメです。
そして、これを機に『贖罪』と言う言葉の意味を調べて見てくださいね。エピレ スマホ 予約